探究特進科クラス通信バックナンバー5-2
これは、子どもの少ない学校が増えてきたことを問題だと感じた政党のワークシートです。同じ現実に対して問題意識を持っていても、なぜそのような問題があると感じたのかは全く異なります。
初めは「自分ごと」として社会問題を捉えることが大切ですが、政策にするためには、公共性を持たせ、より多くの人にメリットがある提案をしなければなりません。
生徒たちは、他のメンバーの多様な考えを受け入れ、意見をすり合わせて政策を考えることに、とても苦労していました。
この政党では、「学校を統合して、児童生徒の社会性の向上と切磋琢磨する機会を増やすこと」を政策に掲げました。しかし、なぜ学校を統合するのか、についてメンバーの意見は様々だったようです。
ワークシートには、多様なメリット・デメリットが挙げてあり、公共性のある政策にするのに苦労した跡が見られました。生徒たちの振り返りの中でも、
など、異なる意見を柔軟に受け入れ、協働する難しさや重要性を実感した感想が多く見られました。
この活動を通して経験した、「自分の持つ知識・技能をフル活用して、課題解決へ導くために考える力」「社会の課題を自分ごととして捉える力」「多様な考えを受け入れ協働する力」は、勝山高校のスクールポリシーの一部です。探究活動を通して、生徒たちがこれらの力を身に付けていけるよう、私たちも生徒たちと一緒に学んでいきたいと思います。