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探究特進科クラス通信バックナンバー7-2

どんな授業をしているの?

続いて、作成した探究マップについて、グループ発表を行いました。
全員同じ文章を読んでいますが、そこから引き出される問い・答え・根拠は必ずしも同じにはなりません。他のグループの発表を聞きながら、自分たちの読み取りや着眼点の妥当性について考えることになります。参考として教員が作った探究マップも示しました。

最後に、授業のまとめとして、作成した探究マップをもとに、本文の要約を書きました。本文の問い・答え・根拠が可視化された探究マップは、要約を書く時の参考になります。

単元の最後には、授業を通して作成した探究マップを横並びにして、意味段落同士の関係についても考えました。

ここで、生徒の振り返りの一部を紹介します。

Aさん、Bさんは本文の論理構造に言及しています。

Cさんも同じですが、「読む」から「書く」への転用に言及していて驚きました。

Dさんは探究マップのよさに言及しています。

Eさんは意味段落同士の関係について言及しています。

A 三角形にして表すと、筆者の考えがいくつもの事例やデータによって成り立っていることがわかりやすかった。

B どの段落にも2つぐらいの問いと事例が存在しているのがよくわかり、文の構成が明確にわかってきたので、文の高度な作り方に驚いた。

C 筆者の主張をより根拠のある強いものにするために具体例を上げている。文章を作るときに利用することができる。

D 意味段落ごとに探究マップを作ったため、意味段落の要約がまとめやすかった。

E 探究マップを作ることで、意味段落の内部だけでなく意味段落同士にも繋がりがあるということが分かった。

授業の様子や振り返りを読むと、概ね授業の趣旨を理解し、楽しみながら考えたり話し合いをしてくれていたと思います。

今後も思考や話し合いを活性化するための手段としての探究マップを活用して、より高度な文章を読んだり、論理的に文章を書いたりするなどの活動を行っていく予定です。